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オンライン試験システムを選ぶ際に欠かせない不正防止対策について解説。不正防止機能が必要となる理由や、オンライン試験システムで導入されている不正防止機能の中でも、特に注目すべきポイントについて紹介しています。
オンライン化により監視員が不在となる試験において、不正防止機能は必要不可欠。自宅などの空間でも試験会場で行うような厳格な環境を作るために、受験者と試験運営者の双方にとって大事な機能です。
物にあふれる自宅は、オンラインで監視した場合でも死角となる場所が多く不正が発生しやすいので、より安心で不正行為に効果的なオンライン試験を運営していくためには、入念な不正防止対策を講じなければなりません。
弁護士の見解では罪に問われることもあるという替え玉受験。開催方法を問わず、なかなかなくならない不正行為のひとつです。実際にWEBで検索すると受験代行業者やSNSで替え玉を請け負う旨を発信しているアカウントも存在します。
監視員が対面で受験者の顔を確認できないオンライン試験では本人確認がしづらいため、替え玉受験が発生しやすい状況だと言えます。遠隔地でも正確な本人確認ができるシステムを整えることが対策のひとつです。
あの手この手でメモを持ち込んだり近くの受験者と協力したりと、不正行為の代表とも言えるカンニング。遠隔で行われる死角の多いオンライン試験では、特にカンニングのリスクが高まります。死角にメモを貼ったりスマホなど別端末で検索したり、あるいはディスプレイを拡張して、大胆にも受験に使用するパソコンで解答を検索することも考えられるでしょう。さらに今後は、AIツールである「ChatGPT」などの技術を使って、質問に回答してもらうような不正行為も考えられます。
また死角ができてしまうということは、受験者以外の人がいる空間でも受験できるということです。友達が集まる空間で受験した場合、目配せをして解答を手助けしてもらうケースもあるので、注意深く監視することが大切です。
大学入学共通テストの試験内容が試験中にインターネット上に漏洩したことが問題になりました。そうは言っても、会場開催の試験で問題用紙を撮影して外部へ共有するのは、手軽にできる行為ではありません。
一方、それが容易にできてしまうのがオンライン試験。画面に表示される問題文をコピーペーストや印刷・画面ごとスクリーンショットを撮ってそのまま外部にシェアすることも考えられます。
このような行為を未然に防止するためにシステム上で制限する、あるいは360度カメラで監視の目を強めることが必要です。
試験の形態によって使用するシステムは異なりますが、従来のように試験会場で一斉に行うような厳正な試験環境を確保していくためには、「不正防止策」をどのように講じているかが大切。試験の一斉受験人数に対応可能なシステムの中から、不正行為に対する対策方法に注目して選ぶことがポイントです。
トップページでは、オンライン試験システムの選び方や、目的別のおすすめオンライン試験システムを紹介していますので、ぜひチェックしてみて下さい。
希望の試験内容に合った
不正防止策を持つ
オンライン試験システムを探す
試験時間中の録画を実施しているシステムは多く見られますが、その場で即座に不正がないかを監視員がチェックしているシステムがおすすめ。
さまざまな環境から受験する人の不自然な挙動はもちろん、試験中の離席等に対してもその場で直ぐに警告できるような機能やシステムが付いているかを確認しておきましょう。
広角カメラや複数台カメラでの監視も効果的ですが、360度カメラを導入できるとより安心です。
死角をなくすことで、画面外にカンニングペーパーや別の機器を置いていないことの確認、試験中の第三者の関与を防ぐこともできるためより会場開催に近い状況で受験者を監視できます。
全日本情報学習振興協会のオンライン試験システムでは、360度全周囲カメラや広角Webカメラによる監視・監督システムを搭載しています。AIだけではカンニングを断定できないため、Webカメラ写真によるエビデンスが必要です。そこで、試験中のパソコン画面を全画面表示に固定し、禁止動作があったら当該画像を保存しています。
会社名 | 全日本情報学習振興協会 |
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対応している不正防止サービス | 「本人確認が可能」/「AI視線チェックが可能」/「挙動不審チェックが可能」/「試験中のリアルタイム監視が可能」/「解答中の手元撮影が可能」 |
電話番号 | 公式HPに記載なし |
公式サイトURL | https://www.joho-gakushu.or.jp/ |
イー・コミュニケーションズは、CBT試験配信実績1500万、20年の検定・試験業界でのシステム運用実績があります。試験監視サービスでは、オンラインテストをリモートで監視する会場型CBTと同等の受験環境をつくる「Remote Testing」を提供しています。Webカメラで本人確認をし、試験中も監視員がリモートで監視・録画してAIが自動解析して不正を検知しています。
会社名 | 株式会社イー・コミュニケーションズ |
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対応している不正防止サービス | 「本人確認が可能」/「AI視線チェックが可能」/「挙動不審チェックが可能」/「試験中のリアルタイム監視が可能」 |
電話番号 | 03-3560-3901 |
公式サイトURL | https://www.e-coms.co.jp/ |
監視員だけの監視では、見落としてしまう不正などが起きるリスクがあります。
そこで、AIによって不正を検知。不正行為の検出精度を高めるために、人工知能を併用した監視体制をとることで、監視員が気付かない不正までしっかりと見張ってくれるので、より効率よく不正行為を判断することが可能です。
広角Webカメラ、全周Webカメラを利用した試験監督システムを搭載した「パソコンIBT試験システム」を開発し、多くの検定試験団体に提供しています。AIだけではカンニングの警告はできても防止ができなかった課題を、本人認証・離席の有無・試験以外のページを開いていないことを確認するWebカメラによって監督します。
会社名 | JAGATオンライン試験システム株式会社 |
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対応している不正防止サービス | 「本人確認が可能」/「AI視線チェックが可能」/「挙動不審チェックが可能」/「試験中のリアルタイム監視が可能」/「解答中の手元撮影が可能」 |
電話番号 | 03-5276-2221 |
公式サイトURL | https://www.jagat.co.jp/ |
AIによる本人認証、替え玉検知、離席検知、複数人数検知、物体検知、視線検出といった不正検出を行います。またテキストマイニングによる文字データから、受験中の不正の有無を判定。カメラはPC画面認識と、サブカメラによるPCカメラの死角になる物体や人物の検出を行います。
会社名 | 株式会社サーティファイ |
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対応している不正防止サービス | 「本人確認が可能」/「AI視線チェックが可能」/「挙動不審チェックが可能」/「試験中のリアルタイム監視が可能」/「解答中の手元撮影が可能」 |
電話番号 | 0120-031-749 |
公式サイトURL | https://smarte.jp/ |
替え玉受験対策として有効な本人確認認証。会場開催で監視員が受験者の顔と本人確認書類の顔写真を直接確認するように、オンライン試験でも可能な限り実施したいものです。
近年ではAIによってカメラ映像と事前に登録した顔写真データを照合する機能も提供されており、より精度の高い本人確認認証を自動で行えます。システムによっては数十秒ごとに映像データを送信し、常に同一人物が受験しているか監視できる機能もあります。
人の目と機械の両方で本人確認を行うことで認証精度が上がり、時間や人的コストの削減にも繋がるため、認証機能を搭載したオンライン試験システムを選ぶのがおすすめです。
オンライン試験システム「Examena」は、オンライン試験の作成・監視・分析ができるMicrosoftのテクノロジーに基づいて構築されたシステムです。学習状況を把握するだけでなく、試験中には受験者の本人確認を行い、AIを活用して不正検知も行います。
会社名 | AvePoint Japan |
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対応している不正防止サービス | 「本人確認が可能」/「挙動不審チェックが可能」 |
電話番号 | 03-6853-6300 (代表) |
公式サイトURL | https://www.avepoint.com/jp |
オンライン試験不正監視システム「Remoty AI+」は、Webカメラによる監視を行い、AIによって正当性を判定するシステムです。受験者が同一人物かをAIで判定し、替え玉を防止。また画面内に複数の人数がいる場合にもAIが検知してくれます。教室など複数人を許容することも可能です。
会社名 | 株式会社CBTソリューションズ |
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対応している不正防止サービス | 「本人確認が可能」/「挙動不審チェックが可能」/「試験中のリアルタイム監視が可能」 |
電話番号 | 03-5209-0551 |
公式サイトURL | https://cbt-s.com/ |
Webブラウザ上のタブ移動を検知して、試験の強制終了や失格判定ができます。
例えば、試験以外のページ(ChatGPTやGoogle検索など)を開いたページに移動した場合、警告を出すことでカンニング行為を抑止します。 さらに、受験生が警告を無視して試験以外のページを閲覧し続ける場合は、試験を強制的に終了することも可能です。
受験生のデスクトップ画面を監視することができます。
例えば、問題の内容を検索している様子をスクリーンショットに撮ります。これによって、カンニングの証拠を残して、対象の受験生を試験失格とする対策が取れます。
不正防止対策を強化しているオンライン試験システムをチェック!オンライン試験の導入に関するお役立ち情報が満載です。
トップページでは、オンライン試験システムの選び方や、目的別のおすすめオンライン試験システムを紹介していますので、ぜひチェックしてみて下さい。
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監視員による試験監督システムの場合は、あまり人数が多いと目視での監視は追い付かないので、監視員の目が届く範囲の試験の規模が向いています。
また、AIによる監視を導入するのであれば、人の目が届かないくらい大規模な試験でリアルタイムで受験者を監視したいオンライン試験がおすすめです。
不正防止機能の精度はシステムによってさまざま。不正行為の検出精度が高いオンライン試験システムを導入したい場合は、監視員とAIのダブルチェック体制をとっているシステムを選ぶと良いでしょう。
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JAGATオンライン試験 システム |
全日本情報学習振興協会 | シェアウィズ | デジタルナレッジ |
※画像引用元:JAGATオンライン試験システム |
※キャプチャ内「国内実績No.1」の根拠: ※画像引用元:全日本情報学習振興協会 |
※画像引用元:株式会社シェアウィズ |
※画像引用元:デジタル・ナレッジ |
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選定基準
・入学試験や公的試験・検定に導入するなら
2023年5月19日時点Googleにて「オンライン試験システム」と検索し、上位3ページ以内に公式サイトが表示された企業のうち
「顔認証・本人確認」「AI視線チェック」「手元の撮影」「試験当日の問い合わせに対応」に対応している旨の記載がある
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2023年5月19日時点Googleにて「オンライン試験システム」と検索し、上位3ページ以内に公式サイトが表示された企業のうち、IBT/CBT形式どちらにも対応していて、対応言語が最も多い
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2023年5月19日時点Googleにて「オンライン試験システム」と検索し、上位3ページ以内に公式サイトが表示された企業のうち、社内研修に対応していて、社内研修の事例数を最も多く掲載